2026年8月14日放送の「ガイアの夜明け」で、
野菜を約0℃で長期間保存する新しい技術「ZEROCO(ゼロコ)」が紹介されます。
猛暑による野菜の不作や価格高騰が問題となるなか、
番組では「野菜価格を守る0℃保存」をキーワードに、
冷蔵でも冷凍でもないZEROCOの技術に迫ります。
ZEROCO(ゼロコ)は、
約0℃・湿度100%近くの低温・高湿度の環境を安定して作り出し、
野菜などの生鮮食品を長期間保存する鮮度保持技術です。
番組では、
収穫した野菜を長期間保管することで、
豊作時には大量に保存し、不作や災害時に出荷するという取り組みも紹介される予定です。
「ZEROCOとはどんな技術?」
「なぜ0℃で野菜を保存できるの?」
「家庭用のZEROCOはある?値段はいくら?」
など、気になる点を調査しました!
ZEROCOとは?野菜を0℃で長期保存できる鮮度保持技術
ZEROCO(ゼロコ)とは、
野菜や果物などの生鮮食品を、
長期間にわたって鮮度を保ったまま保存するための鮮度保持技術です。
これまで食品の保存といえば「冷蔵」や「冷凍」が一般的でしたが、
ZEROCOはそのどちらでもない、いわば「第三の保存方法」として開発されました。
ZEROCOの大きな特徴は、
庫内を温度約0℃、湿度100%弱という低温・高湿度の環境に保つこと。
この環境を安定して作り出し、
食材に含まれる水分をコントロールすることで、
野菜などの細胞が壊れることや乾燥などによる品質劣化を抑え、
鮮度を長く保つことができるとされています。
ZEROCOは野菜だけを対象にした技術ではなく、
果物や鮮魚、精肉などの生鮮食品にも活用できます。
さらに、冷凍する前の「予備冷却」や冷凍食品の解凍にも利用でき、
食材の品質を保つためのさまざまな活用方法が研究されています。
では、なぜZEROCOが今注目されているのでしょうか?
その理由の一つが、
野菜の価格高騰や食品ロスといった、
私たちの生活にも関わる問題の解決につながる可能性があるからです。
例えば、
野菜がたくさん収穫できたときに鮮度を保ったまま長期間保存できれば、
収穫時期と出荷時期をずらすことができます。
逆に、天候不順や災害などで野菜が不足したときには、
保存しておいた農産物を出荷することも可能になります。
ZEROCOは、単に「野菜を長持ちさせるための保存技術」というだけでなく、
生産者が出荷時期をコントロールしやすくなり、
食品の流通や価格の安定、
食品ロスの削減にもつながる可能性を持った技術として期待されています。
「ガイアの夜明け」で紹介されるZEROCOは、
今後の野菜価格高騰問題や食料の安定供給を考えるうえでも、
気になる技術といえそうです。
ZEROCOはなぜ野菜を0℃で長期保存できる?仕組みを調査
「0℃で保存したら、野菜が凍ってしまうのでは?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
ZEROCO(ゼロコ)が野菜を長期間保存できる秘密は、
単純に温度を下げるだけではなく、
「低温」と「高湿度」を組み合わせて、
食材に適した環境を安定して保つことにあります。
「雪下野菜」からヒントを得たZEROCO
ZEROCOの開発では、
日本で昔から行われてきた「雪下野菜」の保存方法がヒントになっています。
雪下野菜とは、
野菜を雪の下で保存する方法です。
雪の下は低温でありながら、一定の湿度が保たれています。
この環境では、
野菜が凍結しにくく、乾燥も防ぎながら鮮度を保つことができます。
ZEROCOは、
この昔ながらの知恵に着目し、
温度約0℃・湿度100%弱という低温・高湿度の環境を人工的に作り出して安定して管理する技術を開発しました。
低温だけでなく「湿度」がポイント
一般的な冷蔵庫では、
温度を下げることで食品の劣化を遅らせます。
しかし、温度だけを低くしても、
野菜の水分が失われれば、鮮度や食感が落ちてしまいます。
そこでZEROCOでは、
約0℃という低い温度に加えて、湿度を100%弱に保ちます。
この低温・高湿度の環境を安定して維持することによって、
野菜などの細胞が壊れるのを抑え、
鮮度を長く保つことにつながるとされています。
さらに、庫内の環境を適切に管理することで結露の発生を抑え、
ドリップや凍結、カビ、腐敗などのリスクを抑えることも期待されています。
つまりZEROCOは、
「とにかく冷やす」のではなく、
「野菜が傷みにくい環境を温度と湿度の両方から作る」
という考え方の技術なのです。
冷蔵庫とZEROCOの違いは?
ZEROCOは、
冷蔵庫と同じように単純に温度を下げて保存するものではありません。
ZEROCOが特徴的なのは、
約0℃という温度と、100%弱という高い湿度を組み合わせて管理する点です。
ZEROCO株式会社によると、
この環境によって野菜や果物、鮮魚、精肉などを長期間保存することが可能とされています。
実際に、
過去の実証ではイチゴを3か月、桃を2か月、メロンを3か月、生花を4か月保存した例も紹介されています。
ただし、
保存できる期間は食品の種類や品種、収穫時期、個体差などによって異なるため、
すべての野菜が同じ期間保存できるというわけではありません。
こうして収穫した野菜をすぐに出荷するのではなく、
鮮度を保ったまま保管できるようになると、
農家は出荷するタイミングを調整しやすくなります。
これは、野菜の価格や食品ロスの問題を考えるうえでも、
ZEROCOが注目されている理由の一つといえそうです。
体験試食会では、ZEROCOで保存されたアボカドやイチゴ、メロンを試食したところ、みずみずしく味も良かったとの声がありました!
ZEROCOで野菜はどのくらい長持ちする?
では、ZEROCO(ゼロコ)を使うと、
野菜や果物は実際にどのくらい長く保存できるのでしょうか?
ZEROCO株式会社が2023年に発表した実証例では、
一般的な冷蔵保存と比較して、以下のような保存期間が紹介されています。
| 食材 | ZEROCOでの保存期間の目安 |
|---|
| イチゴ | 約3か月 |
| 桃 | 約2か月 |
| メロン | 約3か月 |
| 生花 | 約4か月 |

旬を過ぎた時期でも、採れたてに近い品質のイチゴやモモが食べられるのは嬉しい!
いずれも市場で購入したものを使った保存例で、
収穫時期や品種、個体によって品質保持期間は異なります。
一般的に、イチゴや桃などは鮮度が落ちやすく、
家庭で購入した場合も「できるだけ早く食べる」ことがすすめられる食品ですよね!
それを数か月単位で保存できるというのは、
ZEROCOの大きな特徴といえそうですね。
また、ZEROCOは野菜だけでなく、
果物や鮮魚、精肉などにも活用されています。
例えば魚では、
ブリやマグロ、ヒラメ、赤貝、イカなどの保存例も紹介されています。
さらに、冷凍前の予備冷却にZEROCOを使うことで、
冷凍によるドリップなどの品質変化を抑える活用方法もあります。
長期保存できることで「出荷するタイミング」を選べる
ZEROCOのすごいところは、
単に食品を長持ちさせるだけではありません。
これまでの農業では、
野菜や果物は収穫すると劣化が始まるため、
できるだけ早く出荷する必要がありました。
そのため、豊作で出荷が集中すると価格が下がり、
反対に野菜が不足する時期には価格が上がるという、
需給による価格変動も起こります。
ZEROCOを活用して収穫した農産物を長期間保管できれば、
収穫したものをすぐに売るのではなく、
出荷する時期を調整することが可能になります。
例えば、野菜がたくさん収穫できたときにはZEROCOで保管しておき、
供給が少なくなった時期に出荷する、といった使い方です。
ZEROCO株式会社では、こうした仕組みによって、
生産者が「在庫を持てる農業」を実現し、
需給の状況を見ながら出荷時期を選択できるようになることを目指しています。
これは農家だけでなく、
私たち消費者にとっても気になるポイントです。
もし収穫時期と出荷時期を調整できるようになれば、
野菜が不足したときに供給を補うことができ、
将来的には野菜価格の安定にもつながる可能性があります。
「野菜を長持ちさせる技術」というと、
家庭での保存方法を思い浮かべるかもしれません。
しかしZEROCOが目指しているのは、それだけではありません。
収穫後の野菜を長く保つことで、
食品ロスを減らし、生産者の負担を軽減し、
さらに野菜の安定供給にもつなげる。
そこにZEROCOの大きな役割があるといえそうです。
ZEROCOは野菜の価格高騰対策になる?
ここまでZEROCO(ゼロコ)の仕組みや保存期間について紹介してきましたが、
私たち消費者が気になるのは、
「ZEROCOが普及すると、野菜の値段も安定するの?」というところではないでしょうか。
結論からいうと、
ZEROCOは将来的な野菜価格の安定につながる可能性がある技術として期待されています。
野菜は天候や災害などの影響を受けやすく、
収穫量が少なくなると価格が上がってしまいます。
一方で、
豊作になった場合には、出荷が集中して価格が下がったり、
売り切れずに廃棄されてしまったりすることもあります。
ZEROCOを活用して農産物を長期間保管できるようになれば、
こうした収穫量の変動に対して、
「今すぐ全部出荷する」のではなく、
必要な時期まで保存しておくという選択肢が生まれます。
例えば、野菜が豊富に収穫できた時期に保存しておき、
供給が少なくなった時期に出荷することができれば、
年間を通して安定した供給につながる可能性があります。
もちろん、ZEROCOだけですべての野菜価格が安くなるわけではありません。
天候や生産量、物流費など、
野菜の価格にはさまざまな要因が関係します。
それでも、
「収穫した野菜を長く保管できる」という選択肢が増えることは、
野菜価格の急激な変動を抑えるための一つの手段になりそうです。
最近の野菜価格の高騰を考えると、
ZEROCOは農家だけでなく、
私たち消費者にとっても今後の動きが気になる技術といえそうですね。
ZEROCOは家庭用もある?値段はいくら?
ここまでZEROCO(ゼロコ)の仕組みや、
野菜を長期間保存できる特徴を紹介してきました。
ここで気になるのが、
「こんな技術が家庭でも使えたら便利そう!」ということではないでしょうか。
特に家庭菜園で野菜をたくさん収穫した方や、
野菜をまとめ買いする方なら、
「家庭用のZEROCOはあるの?」「値段はいくら?」と気になりますよね。
現在、家庭用ZEROCOは販売されている?
2026年8月現在、
ZEROCOの公式サイトなどを確認したところ、
一般家庭向けの「家庭用ZEROCO」として販売されている製品は確認できませんでした。
現在のZEROCOは、
農家や食品関連企業などが利用することを想定した、
大規模な保管・物流への活用が中心となっています。
ZEROCOは生産現場から物流、小売、外食までをつなぎ、
鮮度を保ったまま大量に保管・輸送することを目指しています。
また、2025年には「ZEROCO」の置き型コンテナも開発されました。
このコンテナは、
温度約0℃・湿度100%弱というZEROCOの保管環境を実現するもので、
食品・飲料業界向けの展示会「FOODEX JAPAN 2025」で初めて披露されています。
そのため、
現時点では「家庭の冷蔵庫の代わりに置けるZEROCO」が販売されているという状況ではなさそうです。
ZEROCOの値段はいくら?
では、ZEROCOを導入する場合、
いくらくらいかかるのでしょうか?
こちらについても、
ZEROCOの公式サイトでは一般向けの販売価格は公表されていません。
ZEROCOには10坪タイプなどの設備があり、
食品を大量に保管・流通させるためのシステムとして活用されています。
そのため、
一般的な家電のように「○万円で購入できる」という商品とは少し違い、
設置場所や設備の規模、
用途などによって導入費用が変わるものと考えられます。
価格については、
今後家庭向けの小型タイプなどが開発・販売されることがあれば、
私たちにも身近な存在になるかもしれません。
家庭用ZEROCOが登場する可能性は?
現時点では家庭用製品は確認できませんが、
ZEROCOの技術そのものは、
野菜や果物だけでなく鮮魚や精肉など幅広い食品に活用されています。
もし今後、現在の大型設備を小型化して家庭でも利用できるようになれば、
- 家庭菜園で採れた野菜を長く保存する
- 野菜をまとめ買いして保存する
- 食品ロスを減らす
といった使い方も考えられそうです。
ただし、
家庭用製品の開発・販売が決まっているという情報は現時点では確認できません。
「家庭用のZEROCOがあったら使ってみたい」という人も多そうなので、
今後どのような形に進化していくのか注目したいところですね!
ZEROCOを開発した会社は?社長は誰?
ZEROCO(ゼロコ)について調べていると、
「この技術を開発したのはどんな会社?」「社長はどんな人なの?」
と気になる方もいるのではないでしょうか。
ZEROCOを手がけているのは、
ZEROCO株式会社です。
会社は2020年7月に設立され、
代表取締役社長を務めているのが楠本修二郎(くすもと・しゅうじろう)さんです。
ZEROCO株式会社では、
食産業の未来を支える基盤づくりを目指し、
鮮度保持技術を活用した新しい食の流通の形に取り組んでいます。
楠本修二郎さんはどんな人?
楠本修二郎さんは、福岡県出身の起業家です。
早稲田大学政治経済学部を卒業後、
リクルートコスモスや大前研一事務所を経て、
2001年にカフェ・カンパニー株式会社を設立しました。
「人が集まる場をつくる」という思いを持ち、
WIRED CAFEをはじめとする飲食店の企画・運営や地域活性化、
商業施設のプロデュースなど、
長年にわたって「食」と「人」に関わる事業を手掛けてきた人物です。
現在もカフェ・カンパニーの代表取締役社長を務めています。
そんな楠本さんがZEROCOに取り組むようになった背景には、
日本の食産業が抱える問題への思いがありました。
なぜZEROCOを作った?
日本では、
農業や漁業、食品メーカー、物流、小売、外食など、
食に関わる産業がそれぞれ分かれて発展してきました。
楠本さんは、
こうした食産業の「分断」に課題を感じていたといいます。
さらに、
東日本大震災の復興活動を通して農業や漁業に携わる人たちと関わるなかで、
「作ったものをそのまま売る」だけではなく、
生産者自身が価値を高め、必要な時期に届けられる仕組みが必要だと考えるようになりました。
そして、
コロナ禍をきっかけにZEROCOの事業をさらに加速させたと語っています。
ZEROCOが目指しているのは、
単に食品を長持ちさせることだけではありません。
旬の時期に野菜や果物が採れすぎて価格が下がったり、
せっかく収穫したものが廃棄されたりする問題に対して、
おいしい状態のまま長く保存できれば、
出荷する時期や届ける場所を選べるようになるという考え方です。
楠本さんはZEROCOを、
冷蔵でも冷凍でもない「第三の道」と位置づけています。
今後は日本各地にZEROCOの設備を広げ、
日本の食材を国内だけでなく海外にも届けることを目指しているそうです。
2024年には北海道千歳市に約50坪の大型ZEROCO設備を設置し、
実証実験も始まっています。
「野菜を0℃で長期保存する」という一つの技術から、
食品ロスや農家の収入、野菜価格、
さらには日本の食産業の海外展開まで考えているところに、
ZEROCOの特徴があるのかもしれません。
まとめ
ZEROCO(ゼロコ)について調べてみて、
個人的に一番驚いたのは、
「食材を長持ちさせる」という発想から、
野菜の価格や食品ロス、農家の収入、
さらには食料の安定供給まで考えているところでした。
0℃・高湿度という環境を作ることで、
収穫した野菜や果物を長期間保存できるZEROCO。
もしこの技術がさらに普及すれば、
旬の時期にたくさん収穫された食材を保存しておき、
旬を過ぎた時期や収穫量が少ない時期にも、
おいしい状態に近い食材を食卓に届けられるようになるのでは?と期待してしまいます。
例えば、
夏にたくさん収穫された野菜や果物を保存しておいて、
冬になってもおいしく食べられたら……。
「旬のものを旬の時期に食べる」という楽しみはもちろん大切ですが、
旬を過ぎてもおいしく食べられる選択肢が増えるというのは、
私たち消費者にとっても嬉しいですよね。
そして、ZEROCOを調べていてもう一つ感じたのが、
「こんなことを考える人がいるんだ!」という経営者の発想力のすごさです。
野菜を長持ちさせるだけなら、
保存技術の一つで終わってしまうかもしれません。
それを
「豊作のときに保存して、不作のときに届ける」
「食品ロスを減らす」
「生産者が出荷する時期を選べる」
「野菜価格の安定につなげる」
と、食の仕組みそのものを変える発想につなげているところが、
とても興味深いと感じました。
野菜や果物、魚など、
「食べる」ということがなくならない限り、
鮮度を保つ技術への需要もなくならないはずです。
そう考えるとZEROCOは、
一時的なブームで終わる技術ではなく、
これから先も必要とされ続ける可能性を持ったシステムなのかもしれません。
今回「ガイアの夜明け」で紹介されることで、
ZEROCOの存在を初めて知る人も多いと思います。
これからZEROCOがどこまで普及していくのか、
そしていつか「家庭でも使えるZEROCO」が登場する日が来るのか……
個人的にも今後の展開が楽しみです。

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