世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に解散命令が出ましたね。
信者に高額な献金をさせ損害や苦痛を与えてきたなどとし、
宗教法人の第81条で「法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと」
が解散命令の要件として該当するとのことです。
献金の勧誘行為の方法は悪質で、深刻な影響を受けた方が相当数いるとのこと。
法令違反による解散命令は、オウム真理教、明覚寺に続き3例目となります。
安倍晋三元首相の襲撃事件が発端となって以降、旧統一教会への社会的関心が高まり、
この時の被告の生い立ちなどが他人ごととは思えず、同じように家庭内で問題を抱えてこられた方々からの共感なども多く出てきました。
とはいえ、事件を起こしてしまったことは悪であることに変わりはないので
同じような事件が起こらないことを祈るしかありません。
その旧統一教会が、16年前に教団の解散を想定し、資産を移す先として宗教法人「天地正教」を指定していたことが判明しました。
解散命令が出ても抜け道を用意していたのかと感じますね。
今回は、「天地正教」についてまとめてみたいと思います。
天地正教の場所・経緯は?
名称:天地正教(てんちせいきょう)
所在地:北海道帯広市西十六条五丁目34番21号
設立:1988年1月14日
「拝み屋」として活動していた設立者の川瀬カヨ(故人)が設立した「天運教」があり、活動の中で旧統一教会の教えに触れ、1988年に「天地正教」と改称。
弥勒信仰を中心としており、この世に下生するとされている弥勒が統一教会の教祖・文鮮明であると教えられていたとされる。
弥勒(みろく)信仰とは、仏教における未来仏(弥勒菩薩)を信仰する宗教的思想や信仰形態。現在の釈迦如来の後にこの世に現れて救済するとされる未来仏。現世での修行や徳を積むことを重視する一面もある。
信者の大半は主婦層。信者を統一教会に導くダミー教団と言われている。
「霊感商法」で販売されていた壺や多宝塔を「霊石」として扱っていた。
霊感商法被害を訴える声が広がり、1988年6月には全国霊感商法対策弁護士連絡会が文部省や北海道に対し、法人格の取り消しを求めていた。
川瀬カヨの死後の1999年に事実上、旧統一教会に吸収された形となった。
旧統一教会との関係は?
旧統一教会の霊感商法を天地正教に代理で行わせる戦略だった。
霊感商法が問題となっていた1980年代には功を奏していたこともあったが、
「統一教会本体でやってもいいのではないか」という声が教団内で上がり、天地正教を維持するメリットがなくなっていった。
旧統一教会は天地正教を取得したものの、使い道がなくなっていったということが実態だそうです。
北海道内での被害は2022年頃には少し収まってきていて、それは旧統一教会の勢力自体が少しずつ落ちてきているためでした。
旧統一教会は1980年代初頭頃から霊感商法を行ってきて、
これを批判する全国霊感商法対策弁護士連絡会が1987年に結成された。
全国で訴訟が展開され、霊感商法は一般人をだますということで、消費者保護法により民事的な違法行為となった。
このような批判が定着したことから統一教会は方針転換し、信者にしてから献金させるという形に切り替えた。
天地正教は統一教会とは表裏一体のような存在とも言われています。
16年前(2009年)の時点で、統一教会は解散命令が出されることを想定し、傘下の天地正教に教団の資産を移転していたようですね。
今後、天地正教の宗教法人格を使い、これまでと変わらない活動を続けられる可能性が出てきます。
解散イコール資金没収や被害者への救済を求める声も多くあります。
統一教会の解散命令によってまた新たな動きが出てくることと思われます。
今後の動向に注目ですね。
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