パリオリンピックの近代五種という種目において、内田美咲と共に内定が決定した佐藤大宗。
「キング・オブ・スポーツ」とも呼ばれ、体力・精神力・忍耐力全てが求められるこの種目。
近代五種は、1人の選手が1日の間にフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ラン)というそれぞれに全く異質な5種類の競技に挑戦する、万能性を競う複合競技です。
引用元 https://www.joc.or.jp/sports/pentathlon/index.html
2028年のロサンゼルス大会からは、馬術に代わって障害物レースが採用されることになるので、今回のパリ大会が、近代五種で馬術が行われる最後のオリンピックになりますね。
障害物レースというのが、「SASUKE」をもとに考案されたものということでも話題になりました!
今回は、佐藤大宗さんについて、経歴など調べてみました!
佐藤大宗のプロフィール
佐藤大宗(さとう たいしゅう)
生年月日:1993年10月20日
青森市出身
出身校:青森山田高等学校
勤務先/所属先:自衛隊体育学校
身長:174㎝
結婚しており、妻、長女と東京都内に在住。
2022年3月に女の子が誕生。
佐藤大宗の経歴
少年時代、少林寺拳法で県大会優勝。
青森山田高校では水泳部に所属。平泳ぎで東北大会に出場。
高校卒業後、1歳上の兄と同じく、2012年に海上自衛隊に入隊。
2013年、近代五種での五輪出場を目指し自衛隊体育学校へ。
2021年 全日本選手権で初優勝。
2022年 W杯ファイナル・トルコ大会の男女混合リレーで銀メダル。
2023年 ブルガリアのソフィアで開催のワールドカップ第4戦で銀メダル。
2023年 近代五種全日本選手権大会にて優勝。
幼い頃から少林寺拳法や水泳の経験があったというところから、運動神経が良かったんですね!
海上自衛隊に入隊後は、水泳以外は未経験だったことから射撃には特に手こずることもあったそうです。
2018年に右足を負傷し、療養中に始めたメンタルトレーニングが精神面の成長を生んでいったとのこと。
トレーナーと1対1で、他の選手の映像を見たりして話し合ったそうです。
例えば「気合で乗り切ってやる」と無理を押して空回りが続いた射撃で、的を外しても「気にしない」思考に切り替えた。なぜ外れたのか原因を即座に分析し修正を図る。するといらつきは解消し、自然と成績は向上。トレーニングは今も継続し、海外遠征中であっても欠かさないという。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1508848
競技をこなしていくには技術はもちろんですが、安定したメンタルも重要になってきますよね。
気持ちの切り替えが上手になったことで、技術面も向上していったんですね!
近代五種は複合競技であるので、精神力の安定が最も大事な気がしますね!
近代五種のおもしろさについて、佐藤大宗さんご本人が紹介されています。
佐藤さんの目標は、五輪出場にとどまりません。
メダルを取れば注目度が上がり、競技も地元も盛り上がる。「青森すごいじゃん」と言われたい。
「人生を変えてやろうと思って10年間、オリンピックだけを目指してきた。後は死ぬ気でやる。」と誓った。
体育学校は、5競技全ての練習が可能だということで、恵まれた環境にも感謝しておられるようです。
馬術においては、騎乗馬は抽選により決定するということなので、相性であったり、馬に対しての愛情を持ちつつ上手に誘導して手なずけるということも必要になってくるので、本当に難しい競技だな・・と
いつも感じています。
近代五種について
引用元 https://olympics.com/ja/paris-2024/sports/modern-pentathlon
- 水泳:200m自由形
- フェンシング(エペ):2つのラウンドで行われる。最初のランキングラウンドは、1分間1本勝負の総当たり戦で行われる。各試合は、突きが決まればその時点で終了となる。次のボーナスラウンドでは、ランキングラウンドの結果に基づき、下位の選手から45秒間の勝ち抜き戦を行う。1試合勝つごとに1ポイントが与えられる。2つのラウンドの得点が合計される。
- 馬術(障害飛越):騎乗馬は、競技の20分前に抽選で貸与され、その初めて乗る馬を駆ってさまざまな障害を跳び越えコースを周回する。
- レーザーラン:射撃と800mランを交互に4回繰り返す。射撃は10m離れた場所に設置された5つの的に当てなければならない(制限時間50秒)。
体力はもちろんですが、器用さや精神の安定、忍耐力などさまざまなことが求められる近代五種。
見ている方も、ハラハラしてしまうと同時に目を離せられませんね!
パリ五輪での佐藤大宗さんの勇姿、とても楽しみです。
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