藤井風さんの「Hachikō」のMVがYouTubeで公開され、
なんと2日で200万回再生を突破し、世界ランキングで32位に入り大きな注目を集めました。
ベースはダンスミュージックでありながらも、
サビの部分で心が揺さぶられるような不思議な楽曲です。
まさに藤井風ワールドといった感じの強いインパクトを与える楽曲とMV。
「Hachikō」は、渋谷にある「忠犬ハチ公」をモチーフに楽曲を作成。
藤井風さんは映画「ハチ公物語」を観てメロディーと歌詞が浮かんだそうです。
「忠犬ハチ公」とはこのように書かれています。
大正末期から昭和初期にかけて、東京の渋谷駅まで飼い主の帰りを出迎えに行き、飼い主の死去後も約10年にわたって通い続け、飼い主の帰りを待ったという逸話で知られる。
引用:Wikipedia

大変な愛犬家だったという飼い主の上野英三郎さん。ハチを飼い始めた翌年に急死してしまったそうです😢
ハチ公の愛称でも知られ、蜂が飼い主を待ち続けた渋谷駅の出入り口の前には、
ハチ公の銅像が設置されていて渋谷のシンボルとなっていますね!
今回は、
藤井風【ハチ公】感想まとめ・歌詞の意味も考察
についてまとめていこうと思います。
筆者の感想と共にSNSからのコメントも抜粋してまとめてありますので、同じように感じた!こういう解釈があるんだ!などと楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
藤井風【Hachikō】感想まとめ
まず、【Hachikō】のMVです。
このMVを観た・歌詞を聞いた方々の感想を抜粋してまとめました。
心に響く共感の声
ハチ公と飼い主どちらの想いも、この曲で昇華させてくれた。
「ハチ公」で韻を踏む遊び心がさすがだと思う!
ノリのいいリズムとビートで、口ずさみたくなる!耳心地が良く音の流れが綺麗!
ワンちゃんと過ごしている、過ごしていた方々が凄く共感できる。
流行りにも乗らず自分のやりたいことを突き通している藤井風カッコいい!
斬新な視点や解釈
忠犬ハチ公に扮して、人間の中にある「天使」と「悪魔」での戦いを表現している。
ハイヤーセルフと再会した瞬間の祝福とだと感じた。
辛抱強く待ち続けたハチ公が生死を超えてついに主人と会うことができたというシーンに見えた。
ハチ公は、揺るがない愛、無償の信頼、無邪気さのすべてを内包した存在。
他には、
また藤井風が理解の外に飛び出した!超えてきた!
天国でハチ公がビックリしてそう!喜んでそう!
などの声もありました(^^)
確かに、ハチ公はこれを見てビックリ!?嬉しい!と感じているのかな?
と想像してみたら微笑ましくなってきますね。
藤井風【Hachikō】のMVを観た私の感想
SNSでの声を踏まえた筆者の感想は、
MVの中での黒風さんは、孤独で少し苦悩する「自分自身」を表しているのかもしれません。
荒れた砂漠を這いずり回り、叫び、何かを求め続けている姿は、満たされない心や過去の自分を象徴しているのかも。
白風さんはより純粋で理想的な「自分自身」や、探求し続けてきた「光」のような存在を象徴しているように見えます。(ハイヤーセルフ?)
このキャラクターは、冷静に周囲を観察し、迷いなく進んでいるようです。
砂漠に雨が降り、それが雪に変わるという奇跡が起こるシーンは、
迷いや苦悩が洗い流され、心が浄化される様子を暗示しているのかもしれません。
そして黒風さんと白風さんが再会し、抱き合います。
これは、孤独な自分と理想の自分が一つになり、自己が統合される瞬間、つまり「内なる救済」が完了したことを表しているのではないでしょうか。
誰かを待つことの孤独、そして自分自身と向き合い、ありのままの自分を受け入れるという普遍的なテーマを表現しているのかもしれません。
藤井風さんの芸術性が凄く凝縮された作品だと感じました!
言葉だけでは伝えきれない心の揺れや哲学を、渋谷の喧騒と内面の砂漠という対照的な世界観で見事に表現しています。
渋谷駅で登場する藤井風、そして黒風、白風3つのキャラクターは、
それぞれが「葛藤」「受容」「統合」といった心のプロセスを象徴しているように感じます。
2人の「ハチ公」が抱き合うシーンは、長い孤独な旅の末に、ようやく自分自身を受け入れ、
心が満たされる瞬間が描かれていて、とても感動的でした。
単なる楽曲の映像化ではなく、1つの完成されたアート作品のようです。
ざっくりな感想としては、犬を演じる藤井風さんは衝撃だったということと、
それでも凄くサマになっているということです。(笑)
黒風、白風、そしてグレー風(冒頭と終盤に出てくる私服の藤井風さん)という配色にも意味があるのかもしれませんね。
深いなあ、なんとしてでも理解したいという視点もありますが、
単純に、ナニコレナンカスゴイという視点で観てみるのもアリですね!
【Hachikō】藤井風さんのコメントは?
忠犬ハチ公は、亡くなった飼い主を10年間待ち続け、ようやく天国で会うことができた。
この曲は忠誠心に対する尊敬の念が込められているし、それは僕の3rdアルバムを辛抱強く待ってくれているファンのことのようでもある!笑
引用:音楽ナタリー
実際に、藤井風さんの3rdアルバムを心待ちにしていたファンにとっても、
「hachiko」はその願いに優しく答えてくれているようです。
「待っていてくれてありがとう」という包容力がありますね。
【Hachikō】歌詞の意味を考察!
「You’ve been patiently waiting for me.」
このフレーズは何度も繰り返される、楽曲の核心です。
「 patiently waiting for me(辛抱強く僕を待っていてくれた)」と語りかける「僕」は、
ハチ公の飼い主、つまり「待たれている側」の視点です。
これは、MVで渋谷に戻ってきた藤井風さんが、
これまでの長い旅を経て、ようやく「待たせていた相手」の元に戻ることができた、という解釈ではないでしょうか。
「Doko ni iko Hachiko, this time I’ll never let you go.」
「どこに行こう ハチ公、今回は絶対に離さないよ」という歌詞も印象的です。
これは、もう2度と大切なものを失わないという強い決意が感じられます。
「もう二度と、ハチ公を孤独にさせたりしない」という、自己との和解と約束を歌っているように感じられます。
「Our holiday’s just getting started.」
「僕たちの休日は始まったばかり」という意味のこのフレーズは、
長く苦しい探求の旅が終わり、ようやく安らぎの時が訪れたことを示しています。
黒風さんと白風さんが再会し、抱き合った後の世界を表していると考えられます。
これからは焦らず、ゆっくりと、新しい人生を歩んでいくというメッセージが込められているように感じますね。
「ハチ公」という作品が持つ「待ち続けた愛」と「自分自身との再会」という二つのテーマがより深く見えてきます。
このように考えると、なんだか泣けてきてしまいますね。
天国にいるハチ公も、きっと喜んでいるんじゃないかと思います!
忠犬ハチ公の物語を知ると、より一層このMVが心に強く刺さるかと思います。
こんな形で表現してしまう藤井風さん本当に凄いですね!
リチャード・ギア主演の「HACHI 約束の犬」は「ハチ公物語」のリメイク版ですが、
こちらはHACHI視点で描かれています。
ハチ公物語と照らし合わせながら【Hachikō】を観てみたら、
また違う解釈ができるかもしれませんね。
☆そんな独自の音楽性を持つ藤井風さんがリスペクトしているアーティスト・にしなさんについての記事です↓
まとめ
藤井風【ハチ公】感想まとめ・歌詞の意味も考察
についてご紹介しました。
藤井風さんの楽曲【Hachikō】は、
聴く人それぞれの心に違った印象を残してくれる作品でした。
歌詞やMVの解釈は1つではなく、SNSの声からも多様な受け止め方が広がっていることが分かります。
みなさんにとっての「ハチ公」はどんな想いを映し出しましたか?
それぞれが自分の中に感じたメッセージを大切にすることが、
この楽曲を楽しむ一番の方法なのかもしれないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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