【マツコの知らない世界】に「サンゴの世界」として出演の高倉葉太さんは、
株式会社イノカ代表取締役でもあります。
サンゴについて、様々なことを語っておられた高倉葉太さん。
ここまで知識豊富になられた経歴などについてまとめてみたいと思います!
高倉葉太プロフィール
高倉葉太(たかくら ようた)
生年月日:1994年
出身地:兵庫県姫路市
❝環境移送ベンチャー❞ 株式会社イノカ 代表取締役CEO
2021年10月より一般財団法人ロートこどもみらい財団 理事に就任。
高倉葉太 経歴
小さい頃からもの作り、熱帯魚やサンゴ飼育を行うアクアリウムに興味があった。
祖父や父の影響でさまざまな生き物を飼育していた。
2013年 甲陽学院中学校・高等学校卒業(2009年に中高一貫になっている)
2013年 東京大学工学部機械工学科 入学
2016年 株式会社Makership創業メンバー及びCOOとして参画。
東京大学大学院 暦本純一研究室で人工知能や機械学習の研究をする。
2019年 東京大学大学院学際情報学府総合分析コース 卒業
2019年4月 株式会社イノカを創業。
独自の「環境移送技術」を活用し、サンゴ礁生態系の保全・研究を行っている。
甲陽学院は、ご存じのとおり名門校ですよね。
偏差値が73とかなりレベルの高い学校です!
進学実績も東京大学をはじめ有名校が名を連ねています。
中学からここまでレベルの高い学力があったなんて凄いですね。中学受験の時点で偏差値が十分にあったのでしょうね。
甲陽学院の高等学校には制服がなく、校則もなかったようで自由な校風だったそうです。
甲陽学院出身の有名人は、
新井翔太(実業家)、入谷寛(数学者)、清涼院流水(推理作家)、岡本貴也(脚本家)、今村岳司(政治家)、眞下貴(アナウンサー)など。
東京大学在学中にはハードウェア開発の会社を設立しましたが、その後に現在のイノカの最高水槽責任者である、アクアリストの増田直記と出会い、アクアリウムの可能性に改めて気づき
株式会社イノカを設立。
サンゴとAIをテーマに事業を始めようと決めた。
幼い頃から、犬や猫、鳥類や昆虫などあらゆる生き物に触れながら過ごしてきた中で、最も興味を引いたのは「アクアリウム」だったそうで中学2年生の頃から趣味として始めた。大学進学してからは機械工学を専攻したが、こちらに関しても幼い頃からレゴやプラモデルが好きで、アクアリウムと同じくらいものづくりにも熱中していたことがあったことから、自然な流れだったと語られています。
生き物が好きでものづくりが好き、というところから、自分の得意分野を生かしながらできることを見出してビジネスに繋げていったんですね!
趣味だけで留まらず、形にして社会に貢献することができるという素晴らしい経緯ですね。
学力がありもともとの知能が高いことはもちろんですが、生き物に対する愛情と情熱を持ってこられたということがよく分かります。
手先も器用な方なのでしょうね。
高倉葉太【株式会社イノカ】とは?
社名は、INNOVATE AQUARIUM(アクアリウムの革新)からイノカと付けた。
都内ビルの1フロアにある株式会社イノカ。
オフィスの中央には巨大な水槽が置かれ、色鮮やかなサンゴの周りで熱帯魚が泳いでいます。
これは、イノカが強みとする環境移送技術によるものだそうです。
職種であるからと分かってはいても、職場に水槽があると癒されるし気分が上がりますよね。
こんな空間で仕事ができることが純粋にうらやましいです。
もともとAppleのようなプロダクトを開発したいと考えていた高倉さん。スマートフォンなどのガジェットも好きで、スティーブ・ジョブズに憧れていたそうです。大学の工学部でAIなどの研究をしていく中で、もともと好きだったアクアリウムとAIを掛け算することを思いつき、これなら自分の独自性を打ち出せるのではないかと思ったそう。
株式会社イノカは、生態系エンジニアとAI・IoTエンジニアを中心に特定水域の生態系を陸上の閉鎖環境に再現する「環境移送技術」の研究開発および社会実装を推進する東京大学発のスタートアップ企業。 東京大学 暦本研究室にてAI研究を行っていたCEO高倉氏、ブロックチェーン開発経験など高い実装力を誇るCTO栗田氏をはじめ、IoTデバイス開発や機械学習の知見を持ったエンジニアチーム、メガベンチャー出身のマーケティングチーム、大手広告代理店・プロダクトデザイナーのクリエイティブチームを有し、社内外の先端プロダクト開発を積極的に手掛けながら、生態系の価値を「ひろめる」「いかす」「のこす」という3つの事業領域を拡大中。
引用元 https://www.nikkei.com/compass/company/rpMvr4948sqTNbzZjYMymP
高倉葉太さんの一番の根本にあるものは、「生き物が好き」という気持ちで、
イノカは生き物が大好きな人間が集まっている会社であり、生き物を育む自然環境がなくなることが純粋に嫌。
というところから「環境移送」という概念を掲げることに至ったそうです。
2022年2月16日、株式会社イノカは 人工的にサンゴ礁の海を再現した閉鎖系水槽(東京虎ノ門)でサンゴ(種目:エダコモンサンゴ)の産卵に成功。季節をずらしたサンゴ礁生態系を再現することにより、日本では通常、年に一度6月しか産卵しないサンゴを真冬に産卵させることに成功。
もし海からサンゴがいなくなったとしたら、サンゴに魚を産み付ける魚は残っていけなくなってしまいますね。
それにより食物連鎖の流れが崩れていき、最終的には人間の食生活に影響を及ぼすということになってしまいます。
サンゴは美しいだけでなはく、海洋生物に不可欠な生息環境を提供している大事な存在ですが、近年の海洋汚染や地球温暖化などの影響によりサンゴが死んでしまい、数が減ってきてしまっているのが現状です。
そんな大事な存在であるサンゴを産卵させることに成功したなんて凄いです!
生き物が好きで生き物を大事にするという想いが、環境問題への取り組みにも繋がるという素晴らしい研究ですね。
海の生物多様性やそこから生まれる経済価値を守るために、サンゴ礁の保全が重要であることをもっと世の中に伝えてきたいという気持ちがイノカ設立のきっかけになったそうです!
まず、多くの方に生き物を好きになってほしい。目の前の魚が死んだら嫌だという感情を持ってほしいということが願いだと話されています。
海で見つけた綺麗な魚や可愛い生き物が、死んでしまったらもちろん嫌ですね。
そうなると、プラスチックなどのゴミがあったら綺麗にしたい、という気持ちが出てきて、それが自然環境の大事さに気付いていくきっかけとなりますもんね。
海洋治験サービス(研究事業)
独自設備でデータ解析を行い、サンゴなどの海洋生物に対する影響評価レポートを提供。
製品の生態系への影響度を定数評価し、サステナブルブランドを高める。
サンゴ礁ラボ(教育・イベント事業)
❝秘密研究機関イノカ❞の一員として楽しく環境を学ぶ、新感覚の体験型環境教育プログラム。
サンゴという生き物を通じて、海や生き物のおもしろさや可能性、深刻な環境問題といったテーマについて、楽しみながら学ぶことのできる小学生向けの体験型 環境エデュテインメント。
INNOVATE AQUARIUM FESTIVAL(教育・イベント事業)
アクアリウムのまだ見ぬ可能性の追求、社会との新たな接点作りを目的としたイベント。
アクアアリストの技術や知見を「発掘・育成・共有」する仕組みづくり。
❝サンゴ礁ラボ❞では、しっかりと1匹の生き物に目を向ける『見る目』を養ってもらうようなプログラムとなっているため、参加した子供たちの中には ものの見方が変わって、共同研究したいと言ってくる子もいるそうです!子供たちの❝好き❞や興味を、より深いものにさせて将来へ導いてくれる、素敵で頼もしいイベントですね!子供たちにとっても楽しみながら学べ、良い経験となることは間違いないですね。
環境移送技術とは?
天然海水を使わず、水質(30以上の微量元素の溶存温度)をはじめ、水温・水流・照明環境などを独自に開発したloTデバイスでコントロールすることにより、水槽内に特定海域のリアルな環境を再現する技術を指す。(EMIRA より抜粋)
水道水から人工的に作り出すことにより沖縄の海の環境を東京で再現できるということ。
これにより、場所を選ばず、標準的で安定した環境で実験や解析ができるということです。
そう考えたら、凄いことですね!こういったものを作り出せてしまう技術があるということにも驚きです。
今後も、サンゴだけでなくマングローブや海藻などのさまざまな生き物に環境移送技術を応用していき、地球環境の保全が進んでいった更に先の未来のことまでも考えておられるそうです。
イノカのメンバーはアクアリスト
イノカのメンバーは全員、自宅にアクアリウムを持つ熱心なアクアリストなんだそうです!
真冬に海外へ行き寝そべって魚を捕えたり、雨が降る中でも磯で魚を探したり
ためらわずそういったことを行える原動力の中心は❝生き物が好き❞という気持ちなんだそう。
『好きなことを軸に仕事をしている』からアクアリウムが好きであり、
環境移送技術をどう世の中への貢献につなげていくか、価値を生み出していくかを考えていく中で、
新たなイノベーションが生まれていくと信じているんだそうです。
地球環境が危機的状況にあり、サステナブルな社会のあり方が必須であるこれからの時代も、❝好き❞が大切になっていくと高倉さんはお話されています。
❝好き❞が少しでも自然科学というものに向けられたらとても良いなと思っているそうです。
❝サンゴ礁ラボ❞を運営されていてたくさんの子供たちが楽しみながら参加しているようですので、これからさらに生き物が好きというところから環境問題などに興味が湧き、生態系などについても学んでいきたいと思い志していく、未来のアクアリストもどんどん出てきそうですね!これからの時代に特に必要になる技術や知識だと思います!
モーリシャス島沖の重油流出事故での現地調査
2020年にモーリシャス島沖で発生した重油流出事故だった。生態系への深刻な影響の懸念が世界的に報道される中、商船三井が主導する「自然環境保護・回復プロジェクト」に、大学や研究機関と共に現地視察メンバーとして参画することになった。高倉さんは「世界での仕事も、実地調査も初めて。プレッシャーも大きく、日本を発つときには緊張で吐き気がしていた」と振り返る。だが想像と裏腹に、実際に目にしたのは、現地住民のサンゴ礁への関心の低さだった。事故の話題の少なさだけでなく、接触によるダメージを気にせずにサンゴ付近でマリンスポーツに興じる姿も見た。「ただ技術を高めて生態系を守るのではなく、自然を守る人々の意識を育てる必要がある」。研究開発だけでなく、教育の必要性を再確認するきっかけになった。
引用元 https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1203703_1534.html
サンゴや海洋生物を守っていくには、ひとりひとりの意識がないと実現できませんもんね。
高倉さんは、モーリシャス島での現地調査を経験したことによってさらに環境問題への認識や教育が必要だということを再認識されたんですね。
他人ごとではなく、地球に住む人間ひとりひとりに関わることですもんね。
この事故での、船舶の残骸は完全に撤去され事故があった痕跡はほとんど目に見えないそうですが、
環境への影響については中長期的な調査が必要となるそうです。
1000トンもの重油が流出したということなので、サンゴ含めすべての海洋生物にどれだけの被害を
及ぼしたのか想像がつきませんが
今後のモニタリング活動と共に、海と関わる方一人ひとりの意識も大事になってきますね。
まとめ
高倉葉太は、❝環境移送ベンチャー❞ 株式会社イノカ 代表取締役CEO。
甲陽学院卒業後、東京大学工学部機械工学科に入学。
独自の「環境移送技術」を活用し、サンゴ礁生態系の保全・研究を行っている。
コメント