稲垣えみ子さんといえば、
真っ先に思い浮かぶのはそのトレードマークであるアフロヘアではないでしょうか。
元朝日新聞の記者で、現在はフリーライターとして活躍する稲垣えみ子さん。
なぜアフロなの?地毛なの?
その個性的な髪型は、えみ子さんの「自由な生き方」を象徴しているかのようですね!
50歳で会社を辞め、電気やガスを極力使わないミニマリスト生活を実践。
そして、そのユニークなライフスタイルを綴った数々の著書が多くの人々の心を掴んでいます。
この記事では、そんな稲垣えみ子さんのアフロヘアの秘密に迫るとともに、
髪型に象徴されるえみ子さんの生き方や考え方について深く掘り下げていきます!
稲垣えみ子さんについて

稲垣えみ子さんは、朝日新聞で論説委員・編集委員を務めていました。
2016年の退職後に「夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なし」
という冷蔵庫やガスを使わない独自の節約生活や超節電生活が話題となりました。
現在はフリージャーナリストとして活動し、
自身の経験や人生観を綴った本を執筆したり、
講演を行ったりしています。
主な著書は「魂の退社」「寂しい生活」「もうレシピ本はいらない」「一人飲みで生きていく」など。

なんか魅力的なタイトルの本ばっかり!
稲垣 えみ子(いながき えみこ)
1965年生まれ
愛知県出身
1987年 一橋大学社会学部卒業、朝日新聞入社
2016年 朝日新聞退社
稲垣えみこはなぜアフロ?
稲垣さんの象徴ともいえるアフロヘアー。
なぜこの髪型を選び、維持しているのでしょうか?
アフロにした理由は?
一番初めのきっかけは、2005年頃。
朝日新聞大阪本社社会部時代の、大阪府警察本部と担当記者との懇親会。
場末のスナックでカラオケに興じていた中、
小道具として用意されていたアフロのかつらをかぶったことでした。
元々シャイなえみ子さんは、カツラを被って「案外イケてる!」と思ったそうです。

コワモテの警察官の方々もアフロを被っていて、えみ子さんにも順番が回ってきたみたい!笑
そこから時は流れ、ぱっとしない日々が積み重なったある日、
「そうだ、アフロにしよう」と思い立ったんだそうです!
このとき40代半ばとのこと。
社会人としてどうなんですかという美容師の反対を押し切って・・。
アフロヘア―にしたことにより、えみ子さんの周りは笑顔で溢れ、人々との接触が増え、
人生が変わったと言います。
「アフロ=自由」だと分かり、私は自由になったのかと気付きました。
半世紀前には、同じ黒人社会でアフロは自由と解放の象徴だったようです!
えみ子さん曰く、「アフロにしたら、モテ期が訪れた」のだそう。
ちなみに、映画館に行くとアフロのせいで後ろの席の人が見えなくなってしまうので、
映画館にはあまり行かないそうです。
アフロは地毛?
結論から言うと、稲垣さんのアフロヘアは地毛です。
3か月に一度美容院で200本のロットを巻き、
時々疲れを見せる美容師を励ましながら、6時間かかって完成させるとのことです!
アフロヘアに必要な髪の長さは、なりたいアフロの大きさによって異なるそうで、
きれいな円形を作るためにはある程度均一な長さが必要であり、
根元から5㎝~10㎝の長さが最低限必要とされています。
えみ子さんのアフロ前の髪の長さは、10㎝以上はあると思われます。
アフロヘア―姿に見慣れてしまって、アフロ前のストレートヘア―の姿が想像できませんね。
稲垣えみ子さんの自由な生き方が素敵!
稲垣えみ子さんの生き方は、まさに「自由」そのものです。
会社という組織を離れ、「好きなことを、好きな時に、好きなだけやる」というライフスタイルを確立しました。
モノやお金、他人の評価に縛られることなく、本当に大切なものを見つめ直す。
えみ子さんが実践するミニマリスト生活や節電生活は、
そのための手段です。
えみ子さんの生き方とは?
稲垣えみ子さんは、東日本大震災での原発事故が、
自身のライフスタイルを見直すきっかけになったと語っています。
事故が起きるまで、稲垣さんは原発の危険性を軽視し、
「日本の技術は優秀だから事故は起きない」と考えていました。
しかし、原発事故を目の当たりにし、恐怖や不安を感じると同時に、
自分にも責任の一端があるのではないかという思いに駆られます。
その結果、「個人的脱原発計画」をスタートさせました。
これは、原発に頼らない暮らしを自ら実践し、
原発の問題について発言する資格を得るためです。
当時住んでいた関西電力の管内では、発電の半分が原発に依存していたため、
まず電気代半減を目標に掲げました。
しかし、節電だけでは目標を達成できず、
最終的には冷蔵庫や洗濯機といった家電を手放すという選択をしました。
こうして、電気に頼らない生活へと移行していったのです。
- 冷蔵庫がないので、毎日買い物に行き、1日3回ご飯を作る
- ガスは契約しておらず、カセットコンロで煮炊き
- 電灯をつけず月の灯りを楽しむ
- 掃除機も手放し、掃除はほうきと雑巾
- 入浴は銭湯を利用
ライフスタイルを大きく変え、
家電やモノをなくし、会社も辞めたことで
人との関わり方が劇的に変化したと語っています。
給料がなくなり小さな家に住むようになったことで、
えみ子さんは生活の多くを外部に頼るようになりました。
自宅の代わりに銭湯や近所のスーパー、カフェを利用するようになり、
「街全体が自分の家」という感覚を持つようになったのです。
この変化によって、
えみ子さんは他者への関わりを面倒だと感じていた以前とは異なり、
自分の生活を支えてくれる人々やお店を大切に思うようになりました。
気遣いをするようになったり、
もらい物のおすそ分けをしたりと、
以前は考えもしなかった行動をとるようになったのです。
そして、かつては競争社会の中で他者の幸せを自分の不幸だと考えていたのが、
今では「他者の幸せが自分の幸せ」だと思えるようになったと言います。
他人との比較から解放され、
嫉妬や劣等感を感じなくなったことは「奇跡」だと表現し、
節電から始まったこの生活が、
精神的な幸福につながったことを強調しています。
冷蔵庫なしが生活を変えるきっかけとなり、
最終的には精神的な幸福につながったなんて、
聞いただけではピンときませんが、実践者だからこその説得力があるように思います!
筆者は、昨年冷蔵庫がいきなり壊れて大慌てしたことを思い出しました。
冷蔵庫の容量分、保存のためにたくさん買ってしまうのが当たり前になっていたことを思い知らされました。
冷蔵庫がないことで余分な買い物をせず、
その時に必要なものだけを購入するからムダにはならないことにも気付きました。
でも冷蔵庫をなくしてしまうには勇気が必要ですよね・・
共感や感動の声は?
ミニマリストが以前よりも増えた今では、
そんな稲垣えみ子さんに、共感する!素敵な生き方!という声も多く上がっています。
そんな声をSNSから抜粋しました。
稲垣えみ子さんの著書は魅力的なタイトルばかりで、
読みたくなってしまうものばかりです。
そんな本を読んだファンの方も多いようですね。
「老後とピアノ」は、えみ子さんがピアノに挑戦する中で感じたことを綴り、
老後を朗らかに生きていくエッセイ集。
すごく楽しくて、勇気がもらえると好評です。
「ピアノが弾けるようになる本」は稲垣えみ子さんは訳者として携わっています。
☆「あさイチ」でピアノ関連で出演された、映画にてピアニスト役を演じた鈴鹿央士さんについての記事はこちら↓
えみ子さんの文章は、読みやすく面白く、あっという間に読んでしまう魅力があるようです。
元新聞記者さんなので、文章がとても明快で分かりやすいです。
生き方としてもさまざまなことに気付きを与えてくれ、
著書ではこれまでのご自分の経験や生き方を綴ってこられ、
こんな風に歳を重ねられたらなと思わせてくれます。
筆者は、えみ子さんのすべての著書を購入しようと決めました。(笑)
今後も、素敵なその生き方を多くの方に発信していってほしいですね。
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